2009.07.20

日々雑記 07/20

今日は大阪松竹座で 『NINAGAWA 十二夜』 を観て参りました。
昨年末の関ジュコンに来た時、正面の電光掲示板で興行予定を見てからというもの
ずっと楽しみにしていたのです。チケット無事に取れてよかった~(笑)
先週末にはまだ張り出されていなかった8月興行のポスターも、
無事にお目見えしていました。デザイン等は松竹座のHPで見られるものと一緒です。

あらすじはシェイクスピアの『十二夜』そのままですが、創り手の技が光ってます☆
私は残念ながら 『NINAGAWA マクベス』 のほうは観る機会を逃してしまったので;
比較することはできないのですが(第一、私のような者が比較するなどおこがましい)
『十二夜』の世界がこれほど歌舞伎の様式美にはまるとは!と驚きつつ感動しました。

冒頭で双子の兄妹が離ればなれになり、その後妹は故あって男装しているのですが、
男性が女性を演じるのが常の歌舞伎の中で、さらに男性を演じる女性を演じ…という
一見ややこしそうな状況を違和感なく観られるのも歌舞伎ならではかも知れません。

いたるところに鏡面を多用した舞台セットも 粋で美しく洗練されています。
鏡は安田くん主演舞台 『カゴツルベ』 のセットでも象徴的な使われ方をしていましたが
この舞台では奥行きを作り出すだけでなく、“真実を映し出す”ことと、
“自分の顔を鏡で見るように似ている”双子の兄妹の両方を象徴しているような気が…
劇中の小ネタにも使われてましたけど(笑)

キャラクターとしては市川亀次郎さん演じる腰元・麻阿(まあ)がいい味を出してました。
元々ああいう機知に富んでいて 気が強くて、清濁あわせのむ女性が好きなので(笑)
なんかもう見ててファンになりそうでしたわ。
臨機応変に本音と建て前を使い分けるところとか、凄味をきかせて仕返しする場面で
わかるわかる~と頷きながらおおいに笑わせていただいたのは私です(^^;
中村翫雀さんがパワフルに演じられる右大弁・安藤のおばかっぷりもすごいです(笑)
尾上菊五郎さんは二役なのですが、
自分を利口だと思っている愚か者と、愚か者のふりをした利口な道化師にして俯瞰者
という真逆の役を、いともさりげなく演じ分けておられたのがすごいと思いました。
何も知らずに観たら同一人物だと思わない方もいるんじゃないかしら、というくらい…

もちろん 主人公の兄妹を二役で演じる尾上菊之助さんの早変わりもお見事でした!
単に衣装や髪型を変えるだけでなく、声や話し方、仕草等も変えないといけないので
裏方さん共々すごく大変な役だろうと思うのですが(しかもそれが劇中何度もあるし)
早変わりもまた歌舞伎では見せ場によく用いられるせいか危な気なくこなされていて
それもまたすごいことだと…。

主人公の兄妹や想い人が 綺麗で凛々しく品行方正なヒーロー&ヒロインである一方、
人間味あふれる脇役たちが泣いたり 笑ったり ドタバタしたり…の緩急があることで
より振り幅広く楽しませてもらえる作品ですね。

お話自体も登場人物たちのすれ違いや思い違いが生む波乱が途中色々ありますが
最後はもつれた糸も誤解も無事にとけて ハッピーエンドになるコメディなので、
観たあとに後味の悪さや気まずさも残りませんし。
西野屋是是のお弁当と共に 『NINAGAWA 十二夜』 おいしく堪能いたしました(^-^)

 
8b_dolce 観劇後、劇場の前に“8b DOLCE(エイトビードルチェ)”の出店?
が出来ていたので今日のおやつにブッセを購入。
限定でソフトクリームをサンドしたものもありますが、
今回はベーシックな生クリームをサンドしたものにしました。
生地がふんわり&しっとりしていてとっても食べやすい(^-^)
ふわふわクリームの控えめな加減も私にはちょうどよかったです。
今回は帰宅後にゆっくりいただこうと思って生クリームにしましたが
買ってすぐに食べるならつめた~いソフトクリームをサンドしたのもおいしそう…v
また来月行くことは決まっているので(笑)運が良ければその時にでも挑戦しようかな。
オーソレで紹介していたロールケーキや、バウムクーヘンもありましたよ♪

ブッセのうしろに写っているのは松竹座の御観覧券です。
この淡緑の格子模様のチケットを見るたび鮮やかによみがえるこれまでの日々もまた
これから見届けるであろう日々とおなじく 私にとっての宝物です。

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2007.03.24

『青春デンデケデケデケ』 03/24

行って参りました、兵庫県立芸術文化センター。
まだ明日の千秋楽があるので舞台ネタバレは控えますね。

もう少し掘り下げて描写してほしかった部分もありましたが、
それは上演時間の都合で難しかったのだろうと思います。
(ショータイム&アンコールまで含めて2時間20分くらい)
それでも本編が「舞台」としてしっかり創られていたので、
普通にお芝居として観てて楽しかったです。
脇を固める外部の役者さん達は皆「自分の役割をきちんと果たす」演技をしておられ、
それがQuestion?の若々しく一生懸命な演技(それが高校生らしく見えて良かった)を
本当の“家族” “友達” “先生”のようにあたたかく支えて引き立ててくださっているのが伝わってきて。
山西惇さん…もとい寺内先生の終盤のシーンでは、
思わずうるうるしてしまいました。

で、ショータイム(すみませんここから完全に関西っ子目線です)
最初の曲で早速ベテラン4名登場。
衣装が2:2のシンメになっていて、
伊藤政氏くんと菊岡正展くんが赤のつなぎ。マーシーは前をきっちりしめてて、靴は白。
逆に菊岡くんは前を開けてて中の黒Tシャツ?がちょこっと見えてました。靴は黒。
浜中文一くんと室龍規くんが赤のスカジャン(袖がクリーム色がかった白)に黒パンツ、腰に長袖シャツorカーディガン状の赤い布を巻いてました。

舞台の奥に本編でも使用する中段通路が設置されているのですが、
そこで楽しそうにたわむれる文ちゃん菊ちゃんがとても可愛かった♪
喧嘩コント風(笑)の動きをしたり、接近して顔を寄せ合って笑ったり。
にこにこしてて嗚呼かわいい。

その中段通路で龍規兄さんと二人で並んで踊る時、体格差をカバーするためか ちょっと跳ね気味になる文ちゃんがいとしい。
龍規さんはちょっと前髪を切ったようですが男前度はあいかわらず。
菊ちゃん本当に楽しそうな笑顔できらきらしてました。
マーシーもちょっと髪を切ったのかなぁ。いつもどおりのものしずかなマーシーでした。

書き下ろしのバラード調の曲で、中段の浜中ダンスソロ~舞台上での伊藤ダンスソロ~菊岡ダンスソロ~と交互に登場して流れていくところが綺麗でした。
文ちゃんの振付は指先まで神経がいきわたってて流石。
中段でターンを繰り返しながら下手にはける際、
最後の最後まで手を抜かないところも流石。
(席が2階の端だったので、セットの影になる部分も全部見えていた)
この時の衣装はサテンっぽい艶のある白。型はハーフコート状かな。

そのハーフコート衣装はどうもリバーシブルだった模様(裏はブルー)

途中で1階通路を駆け抜けてBOYSの中田大智くんと山碕薫太くんが登場。
大智くんは淡いグレーのフード付パーカーに ごく淡いブルーのジーンズ、髪はこざっぱりとしてロンゲじゃなくなってました。
薫太くんは白シャツに黒っぽいジーンズ?、細身のネクタイ、ジャケットに黒縁の眼鏡をかけてました。
舞台セット両サイドの階段から中段通路にあがって
(上手側から薫太くん、下手側から大智くん)
一緒に踊ったり、Qのメンバー紹介の時にはベテラン兄さん達と一緒に
メンバーの一人ひとりに向かって両手で☆キラキラ☆をしたり。
大智くんは中段でバック転してました。
あんなせまいところで!(吃驚)
紹介時は「遊びに来てくれました、BOYSの~」と言われていました。
ステージにあがってダンスも踊っていたんですが。
うん、多分まだ山碕くんが中学生だから…卒業式後も3/31までは中学生ですからね!
でもまだ15歳なので夜公演で会えるとは思っていませんでした;
時間的にぎりぎり(20時以降は出演できない)だったみたいですが…。

最後の衣装はブルゾンタイプの白衣装。舞台の前方に並んで御挨拶。
舞台下手に文ちゃんと龍規にいさん、上手に菊ちゃんとマーシー。
みんな色白でべっぴんさんだなぁ。おはだもきれいだし(とほれぼれ)。

   * * *

事務所の“スペシャルゲスト”“応援出演”という表現を真に受けて(笑)しまったら
ちょっとものたりない… と感じてしまったかも知れない関西っ子の出番でしたが、
でも全体のバランスを考えれば、ああいう形態で正解だったんだと思います。
だってQuestion?主演の舞台なんだもの。

「若々しく一生懸命な演技」 と言いましたが、
けっして下手という意味ではありませんよ!
みんなストレートプレイ初体験とは思えないくらい、とてもいいお芝居をしてましたもの。
本当に、数ヶ月前まで舞台稽古がストレッチと発声練習から始まることすら知らなかった男の子たちが、ここまでお芝居できるようになるなんて…(じんわり感動)。
バンドをやる高校生、という役柄が彼等に合っていたという事も勿論あるでしょうけれど、
それだけじゃ説明できない、あのしっくりなじんでいる空気。
きっとものすごく稽古をがんばったんだろうなぁ、と感じました。

そのいい空気を関西の子が壊すような事になったら、つらい;
だから出番はあれでよかったんだと舞台を観てて思いました。

Question?のみなさん、ライヴ決定おめでとうございます。
FIVEと掛け持ち状態の石垣さんが今後どうなっていくのか、∞ファンとしてはすごく心配ですが、今はまずなにより単独ライヴが成功しますようにと。
みんながしあわせになれるよう願っています。

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2006.12.02

冬の暦とにらめっこ。

今日から博多で“関風ファイティング全国ツアー第2弾”開幕。
そして∞ソロコンのチケットが到着しました。
東京では大野さんの舞台が初日です。
大阪公演は月末…というか年末ですね。どのみちチケット無いから観に行けないけど;

ソロコンのチケット、両面フルカラー印刷だという点にびっくりでした。
でも日付やグッズ販売の案内を見ているうちに、ホントにもうすぐなんだなぁ…と実感がじわじわ。おかげさまで今月はちょこちょこ松竹座へ通えることになったので、いまからすごく楽しみです♪とにかく参加できるだけでもしあわせ。

さて、巷ではとにかく「当落確認の電話が繋がらない」と評判の嵐・凱旋公演。
こちらも なんとか1回は観られることになりました。
ただ取れたのが先約のある1月8日の公演なので、
11:00から大阪城ホールで嵐コン、その後16:30から大阪松竹座で初春大歌舞伎という所謂はしごスケジュールに……頭をうまく切り換えられるのかしら 私(^^;

でも両方とも楽しみ♪
今回は市川海老蔵氏が『毛抜』の粂寺弾正役だと聞いて、どんな風に演じるのか俄然楽しみになってきましたよー。
以前に新春浅草歌舞伎でおなじ役柄を中村獅童氏が演じてて、まあ見事に
「豪快かつスケベな(しかも可愛ければ男女問わずナンパする ^^;)切れ者」
ぶりを見せて下さったので。
海老蔵氏はどんな粂寺弾正を見せてくださるのかしら。おもしろくなりそう。

…あ; そういえばあの時も
帝国劇場(『Dream Boy』) と浅草公会堂(新春浅草歌舞伎)をはしごしたんだっけ…。
三年前のお正月とおなじことやってるのね、私…(苦笑)
でも今回は地元だから!移動がぐんと楽ですよ。

さて、定時退勤も確実にやらなきゃいけないし、有休の確保もしなくちゃいけないし、
年末年始のお仕事がんばってやっておこう。

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2006.07.26

受け継ぐべきはその魂

中村鴈治郎 改め 坂田藤十郎襲名披露 『七月大歌舞伎』 /大阪松竹座
 

恥ずかしながら伝統芸能にさして造詣が深いわけではありません。が、観るのは好き。
まして、今回は上方歌舞伎にとって大きな意味を含んだ襲名披露ということで、機会があるなら是非見てみたいと思っていた興行の千穐楽。
なので行けると決まった時はちょっと浮かれました。
というわけで、例年より一足はやく(笑)大阪松竹座へ。

不勉強ゆえ 今回はじめて学ばせていただいた事も沢山ありました。
とりわけ感銘を受けたのが 「上方歌舞伎は世襲制ではない」 という事。
屋号はかならずしも血縁者にではなく、自分と芸風の似ている人・志の方向を同じくする人に継承してゆく(だからこそ今回も中村雁治郎氏が坂田藤十郎を襲名なさった)
という事を知って、
あの世界にあって 氏(うじ)よりも血筋よりも、志の縁(えにし)をこそ重要視するという、そのことを素直にすごいと思いました。
だからといって世襲の江戸歌舞伎が駄目ということではなく、

江戸歌舞伎と上方歌舞伎の、どちらがいいとか優れているとかではなく、お互いに刺激を与えあい、高めあっていくことが双方の発展につながるのだ

――という 関係者各位が述べておられるお考えに賛同することしきり。
まあ私の脳内では、江戸歌舞伎と上方歌舞伎は
そのまま東京Jr.と関西Jr.に置換されているわけですが…(苦笑)
 
   * * *

さて、上方歌舞伎ルネサンスの現場を見たい、という事も勿論ありましたが
今回の観劇の主目的は、実は片岡仁佐衛門氏の 「一条大蔵卿」 でして…。
物語は 『義経記』 のサイドストーリーとでもいいましょうか。

平家が隆盛を極める世で 生き延びて本懐を遂げるため、側近の前ですら阿呆のふりをして人の目をあざむく貴公子(もちろん例によって正体は文武両道に秀でた美男子でいらっしゃいます)が、一条大蔵卿。
そして世が世とはいえ 我が子の命を救うために真情をいつわって清盛に仕え、世間の誤解を受けても釈明すらできないでいる常盤御前の身を平清盛から預かることとなり、
己もまた「つくりあほう」で世間の目を徹底的にあざむきつつ
常盤御前を源氏の若君の母としてお守りしなければ――と蔭で心をくだく。

そのため真実を知らぬ周囲の者は彼を本物の痴れ者と思い込み、
事あるごとに
「おおくらのあほう」「おおくらのあほう」よばわりですよ!
そのたびに∞の長身さんを思い浮かべて 必死で平静を装うわたくしこそ阿呆ですよ…;

(決して大倉さんが阿呆だと言っているわけではありません; むしろ今の大倉さんは一条卿とおなじく能ある鷹が爪を隠しているような。まだまだ引き出しもありそうです)
 

…そんなミーハー思考は置いておくとしても、こういう芝居を∞でやるとしたらどうだろう、ときらびやかな舞台を楽しみながら つい頭の隅で考えてしまう痛い私。
できれば白面の貴公子を横山さんに、と思いますが此処はやはり二面性演技に期待して大倉さんか…薙刀をあつかう場面もあるしなぁ…身長バランスを考えればハニーが常磐御前でもOKなのは大倉さんくらいだしなぁ、などと埒もない事をつらつら考えてしまう駄目な観客でした。

しかし仁佐衛門氏の公家装束での立居振舞、阿呆のふりをしている時も気品があってほれぼれします。そして常盤御前の危機を救うべく己が本心を明かした後は、所作のすべてが貴公子らしく凛としていて本当に美しい。
以前に京都の南座で 「京鹿子娘道成寺」 での白拍子姿を拝見した事があるのですが、その時も本物の若い娘にしか見えない姿かたち・舞い姿のあでやかさ・そして物腰のやわらかさに圧倒されました。

 
さて、その 「京鹿子娘道成寺」 今回は坂田藤十郎氏が白拍子を。
ここでは寺のお坊さん役をつとめる若手の役者さんが先輩達にいじられてました(笑)
鐘供養の席に現われた白拍子の「舞」によせて「~まい」づくしを言わされるのですが
(言うまい、とか、おしまい、とかそんなんでOK)
ネタがないからと早々に勘弁してもらおうとしても
「まだまだ(にやり)」 と却下されて続ける破目に。御本人は困ってにがわらい。それを見て客席の皆様もたのしそうに笑います。

…こんな情景、みたことあるなぁ。しかもここ松竹座で(笑)

実際にのぞいてみる前は「私なんかが行っていいのかな…」と気おくれしていた歌舞伎の世界ですが、そこまで敷居は高くありませんでしたよ。三等席や幕見(複数の演目のうち見たいものをひとつだけ見る)なら、お値段もそんなに高くないし。
幕間には座席でお弁当やおやつも食べられる(笑)

いつか∞の8人で 『創作歌舞伎・浪花八犬伝』 とかやってくれないかなー松竹座さん。
近年は夏に冬にと彼等自身の物語がリアルタイムで進行
(そして毎回フィクションを越えるノンフィクションの数々が)
している場所なので、それだけでも充分ありがたい事なのですが――。

でも、見てみたい。マルの忠犬・八房を!(え…わんこ役?)
短期間で伝統芸能を完全に習得することは、いくらなんでも厳しい…というより不可能なので、あの絢爛たる舞台世界のテイストを取り込む努力だけでも。
そしてあつかましいお願いかも知れませんが、できることなら演技指導等に上方歌舞伎の方々に御協力ねがえればと…きっとあの子たちにとって良い経験になることでしょう。
その経験で できることなら 関西芸能の「志」を
ほんの少しずつでも彼等が継承してゆければ。

いつか、そんな素敵な機会に恵まれますように。

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2006.06.16

ワンダーランドの切符

大阪松竹座・夏の陣にむけての振込は今日まで。
年毎に倍率が高くなってゆく サマースペシャルへの狭き門、今回はついに
「1名義1公演(You&Jは4枚まで/情報局は2枚まで/重復申込は不可)」
と明記されてますます厳しい状況に。
いっそスポーツ中継みたいに チケットを取れなかった人の中から二次抽選をおこない、
別会場に設置したスクリーンで公演の生中継を視聴できるようにする
――というのはどうでしょうか? もちろん料金はお安め設定でお願いします!
駄目ならせめて ショータイム&MCのみ視聴できる幕見券を発売していただきたい…;
 

松竹座といえば坂田藤十郎襲名披露公演 「七月大歌舞伎」 も気になります。
昼の部の演目も魅力的なんですが、観に行けるとしたら夜の部になりそう。
で、夜の部・演目は
『一條大蔵譚』 『京鹿子娘道成寺』 『魚屋宗五郎』 というラインナップ。
とりわけ 「いちじょうおおくらものがたり」 という題名に惹かれてしまう己が悲しい(笑)

おおくら、といっても演舞城で弁慶をつとめた彼の事では勿論なくて、
源義経の生母・常磐御前と、彼女が平清盛の元から嫁がされた(劇中では世間の目をあざむくため阿呆のふりをしていたとされる)貴公子・一條大蔵郷の物語だそうですが。
義経つながりで滝沢演舞城を振り返りつつ、
あの独走…もとい独創的だった(その言葉ですませていいのかという気もしますが:笑)ストーリーと、伝統芸能の世界で描かれてきた義経伝説(のサイドストーリー)を改めて比較してみたいです。
あと、
サマスペやクリコンの時とは全然ちがう場内の雰囲気もまた好きだし、
歌舞伎興行の時に松竹座の前で販売される 御弁当も食べたいの♪

それにしても、はや5年目を迎えた関ジャニの松竹座興行。
こちらもそれだけの年月、夏に冬にと通い続けたわけですね…お蔭様でもう、どの階のどの座席になっても 御手洗や自動販売機の場所をうろうろ探さなくなりました(笑)
それだけ我々ファンにとっても、文字どおりホームのような劇場ですが、
関ジャニのみんなに良くしてくださる事に対して こちらに度を越した甘えが生じないよう、感謝の思いを忘れずに 衿を正して今後もお付き合いさせていただきたく存じます。
あの場所に立つ子たちに恥をかかせたくないですからね(^-^)

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2006.01.29

蝙蝠は中国では幸運をはこぶよ

お声をかけていただいて、
『BATBOY THE MUSICAL』@シアターBRAVA!大阪千秋楽を観てきました。
以下はネタバレをまじえた感想です。


森山未来くんがその昔 「奇跡の15歳」 と言われた理由がよくわかった。

作品のコンセプトはどうにも “B級ホラー”というかパルプ・マガジンっぽい(笑)
そしてキリスト教徒にとっては、こういう事が苦悩につながるのか……という意味で興味ぶかい側面もあり。
どうも全体的に 展開が急というか強引というか、よく噛んであじわう前に次の皿が来てしまう 披露宴コース料理のような慌しさが常に漂っていたのだけれど、
それを破綻しないようにしっかり束ねていたのが森山くんの表現力なのでは、と感じた。
脇を固める共演陣も実力派の方々ばかりなので、ストーリーに無理があっても(苦笑)
表現には無理や違和感がない。そういうところは素直に見ててすごいと思った。

その中でひときわ精彩をはなつ未来くんはすごい役者さんですよ。
序盤の
「どう見てもコウモリだよ!」 としか言えない表情や動作から
ニンゲンとしての知識や考え方を吸収して 喜びと悲しみの両方を知り、
また “信仰” にめざめることで “罪の意識” にもめざめることになって苦しみ、
そして
寓話において “鳥でも獣でもあり、同時にどちらでもない” 存在としていずれの仲間の輪からも弾き出されてしまったコウモリとおなじように、
人間でも動物でもあり、なおかつニンゲンにもケモノにもなりきれないバット・ボーイが、やむにやまれず救いのない道を突き進む中でみせる顔は、
人間であることに何の疑問ももたずに生きていられる自分が申し訳なくなるくらい
ほんとうにせつなかった。


この一家は誰ひとりとして、求める愛を得られない。
そして登場する人々はみな根っからの悪人ではないにせよ、己の愚かさとエゴイズムをまのあたりにして生きていく破目になる。
悲しい話なのだが、しかし細部の設定や伏線があまりにもB級チックなので、じんときたり涙ぐんだりする以前に 「なんやそれ」 と突っ込んでしまい最後まで泣けなかった…
己の関西人DNAが悲しい(笑)

にしてもヒロインのシューちゃんはあいかわらず綺麗でかわいらしかった。
横山さんと共演した 『東亜悲恋』 以来ひさしぶりに舞台に立つ彼女を見たのだけれど、可憐で芯が強くてキュートな女子高生の役が 見事にはまるのだ、このひと。
次は別の作品でお会いしたい。

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2006.01.14

こういう仕事を待っていた。

20年ぶりに上演される舞台です。

『白夜の女騎士(ワルキューレ)』
脚本:野田秀樹/演出:蜷川幸雄
出演:松本潤(嵐) 鈴木杏 ほか

この布陣を見て期待せずにいられようか(いやない=反語)。

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2005.11.27

Top Stage Vol.29

師走の松竹座にも正月の帝国劇場にも投入できなかった分、他の舞台を鑑賞して自己投資しようと思っていたのに、
 「12人の優しい日本人」
 「月影十番勝負 第十番 『約束』 」
 「贋作・罪と罰」
観たい舞台はどれも激戦・プレミアもの。チケット取り損ねたのが残念でなりません…。しかし全部は駄目でもどれかひとつは観たい! あきらめずに探してみますわ。


――ま、それは置いといて。
今回のトップステージ、表紙がエイトはちぶんのなな。大倉さん黒髪。
巻頭インタビューあり(関ジャニ∞が個別/KAT-TUNが座談会形式)

次号(Vol.30/12月16日発売)の予告はKAT-TUNと関ジャニ∞になっていたから、
予想では今号と入れ換わりで
表紙=KAT-TUN /巻頭個人インタビュー=KAT-TUN /座談会=関ジャニ∞
になるのかなぁと。あくまで予想ですが。

巻頭インタビューは丸枠内の写真がナチュラルで好み。
KAT-TUN座談会、∞からもらったネタですべっちゃった田口さん、ホントすみません;
赤西さん、今から「エイトの楽屋に入り浸る」宣言は早すぎませんか…嬉しいけど(笑)

『劇団演技者。』での「ロンリー・マイルーム」横山裕さん&撮影現場取材記事も
P108~P110に掲載されています。その次の頁にA.B.C.の4人がいるのが個人的には嬉しかったりします。

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2005.11.17

――と、七人の恋人。

〈ネタバレのため、じっくりねかせて 2006.02.19 公開〉

本日、友人とウーマンリブVol.9 『七人の恋人』 を観に芸術ホールへ。
ちょっと取り出しづらい(^^;)ほぼCDサイズのパンフレットを開封した途端に
「は~ら~た~つ~」 と言いつつ喜色満面のわたくし。
絵本のふりをした毒入りサクランボのようなパンフレット(観劇前用)が楽しい。

わたくし、舞台のクドカンさんにはいいだけ振り回されることが多いので(苦笑)
今回もまた
「…これをわかったフリして批評したりするのが一番かっこ悪いんだろうな~;」
(流石に 「わかりました」 と断言して蘊蓄を並べられるほど自信過剰ではない)
っていう感想になるのかと思っていたら、
闇鍋を覚悟して行った店で普通においしいナポリタンを出されたようなかんじでした。
おいしくて、ばかばかしくて、笑えて、小さじ3杯分くらいしょっぱくて悲しかったです。

以下、ネタバレを含めた雑感です。

   * * *

1.FIRST KISS
2.ナンバーワン・イン・ザ・UNKO
3.マタニティ掘内
4.ほとんど×三宅マン
5.SHOW-Z.com
6.むねさん
7.七人の恋人

阿部サダヲさんほぼ出ずっぱりで七変化。最後まで鈍ることなくキレのある動作が怖いほど見てて楽しい。一緒に観た友人は
「ここまでやらなきゃ役者とは言えないのかな…」 と落ち込んでましたが、大丈夫よ。
彼は普通じゃない。特別なひとなんです。

三宅弘城さんが、昔のヒナちゃんそっくりのバック転(出発点と着地点がおなじ、おさるのおもちゃのように省スペースでくるりんとまわる)を披露した事におどろく。ひろきー!
(すみませんヒロキちがいです。博貴…!)

二枚目なのにどこかトボけてて格好悪い男、が意外なほどハマっていた田辺誠一さん。
白い学ランや産婦人科医の白衣が、そりゃもうとってもお似合いでした。


宮藤官九郎という人は、そこに意味など無いように見せかけながら 時々おもいがけない方角から、じんわりと重たくてせつないかたまりを見る人の胃の腑に落とし込んでくる。
今回の舞台では、
6番目の物語 「むねさん」 で語られたものがそうだった――ような気がする。

大学のゼミ仲間で、メンバーの一人(そして自分の彼女)の実家に遊びに行く計画が持ちあがった。古風な土地だと聞いているから、自分が彼女とつきあっている事が先方に知れたら気まずいかも…。しかし仲間達が乗った車は渋滞に巻き込まれ、電車であとから行くはずだった自分だけが先に到着してしまった。
酒と郷土料理(蛙と葱の煮つけ!)で一族総出のもてなしを受けながら、いつ彼女との関係を問いただされるかと気が気でない彼。
そして宴席には親族だけでなく、彼女の叔父よりも親族内では地位が高い(笑)飼い犬や、ヘッドギアにステテコ姿で徘徊する“むねさん”なる男も乱入してくる。

てんやわんやの酒宴の最中に、彼が愛娘と付き合っていると知った父親は、おもむろに 「二人きりにしてくれ」 とその場にいた者全員を部屋から追い出すと、彼に言う。

「実は、娘には好きな人がおります。」

かつてはこの地域で秀才として有名だった“むねさん”は、宇宙飛行士になるという大望をいだいて東京の大学に進んだが、そこで(すごくバカバカしい実験をして)事故に遭い脳に損傷を受け、一命は取りとめたものの変わり果てて帰郷してきました。

いまでは言葉をかわす事もままならない“むねさん”に、それでも娘は帰省のたびごとに逢いに行きます。
“むねさん”もまた、こうなる前に勉強をみてもらった娘が書いたお礼の手紙を、ボロボロになっても肌身離さず持っています。

それは、承知しておいてもらいたい。


――なにも言えずにいる彼の耳に、やっと到着した彼女の
「ただいま」 という声が聞こえる。
と、何事もなかったかのように瓢々と席を立ち、娘と友人達を出迎えるため玄関に消える父親。誰もいなくなった客間に、ぽつんと取り残されている彼。


――ずるいなぁ宮藤さん。これを事実上の“物語の〆”にもってくるなんて。
“恋人” とは別次元にいる “たいせつなひと”には、普通の恋愛じゃ勝てませんもん。
ここで私の駄目脳は
「あ、『サマー・ストーム』(関ジャニ∞サマースペシャル2004のお題)の森田和也(横山裕)と邨野康平(村上信五)の関係も、恋愛じゃないけど似たようなものなのかもなー」
などと考えてしまいましたが。あれも原作者の方が書き起こして下さった元の脚本では一体どういう物語になっていたのかしら。いまだに気になります。


7番目の物語で「わたし」のナレーションをつとめた薬師丸ひろ子さんの声は、耳に心地よく響いて美しかった。明瞭で歯切れよく、抜擢されたどこぞの美声アナウンサーさんかと思ってしまったほど。
TVの物真似などでよく 〈 薬師丸ひろ子 〉 だとして聞かされる声は、
「世間的に薬師丸ひろ子だと思われているイメージをなぞったもの」
でしかないのだとよくわかりました。

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2005.10.26

ステップ・バイ・ステップ

今朝というか未明にはお知らせいただいていたのですが、
横山さんがCX系 『劇団演技者。』 の次回作、
劇団天然工房さんの 「ロンリーマイルーム」 で初座長をつとめるそうです。


『少年タイヤ』 からの流れを汲み、〈舞台とテレビのコラボレーション〉を掲げて始まった
『演技者。』 から現在の 『劇団演技者。』 にタイトルが変わって以来、関西勢からの出演はなかったわけですが。
(前身である 『演技者。』 時代にヨコヒナ個々の出演はありました)

ひさしぶりの出演が 横山裕、「座長」としての単独仕事になるとは!
正直予想外でした。
はずれちゃったから言いますが、私としては
「次にエイトから起用されるとしたら、楽器隊のだれかが〈共演〉というかたちかな」
と予測(…という名の期待とも言える)していたのです。


私自身としては横山さんの次の演技仕事、テレビ化した演劇ではなく本当の「舞台」に立って腕を磨いてほしいと思っていたのですが、今回の起用…これはこれでよかったのかも知れません。


舞台に立つ横山さんを見るのは好きです。
が、実はテレビでお芝居をする横山さんを見る時は、もうちょっと「テレビという媒体に合ったお芝居のしかた」を身につけた方がいいんじゃないかしら…と感じていました;
ひとくちに演技といっても見せる〈媒体〉が変われば、それに応じて表現や伝達方法の
「もっともふさわしいかたち」もまた違ってくるのではないか――と私は考えているので。

メディアそれぞれの特性を活かせる、最適なカタチがあると思うんですよ。
例えば舞台に立つ役者さんが、テレビではしっかり映せる細かい表情で感情を表現しようとしても、劇場の最後列にいる観客はそれを肉眼でとらえる事はできない。
つまり伝えたいものが伝わらない。
逆に、舞台では有効だからといって客席全体に向けての大きな動作や表現を、そのままテレビ画面におさめようとしたら、演じる側も見る側も、窮屈でたまらないのでは…?

『劇団演技者。』 は実際の舞台とおなじように出演者全員が一緒に練習したり、セリフ合わせをしたりする一方で、
実際の舞台とは違って、何ヶ月もかけ稽古を重ねて役を掴むという時間はとらず、短期集中式で作り上げていく番組だと聞いています。たしかメイキング・総集編あわせて5回分を2日間で撮りきるとか…。

そのうえ1回のOAが30分という時間的制限(物語をどこで切って次回に繋げるか等)、
「舞台の空気感」を損ねないようにしながら、同時に「テレビだから作れる・撮れるもの」とのバランスを考慮し、組み立て編成してゆくという非常にテレビ的な側面もあるわけで。

そういう意味では舞台とテレビのコラボレーションといえる…のかなぁ。


願っていた形とは少し違うけれど、
舞台とテレビがお互いをしばるものを越えるために歩み寄った場所で、いい役者さん達と一緒に稽古を積んで、舞台のためだけでもテレビのためだけでもない芝居をまず身につけて。それが映像になって大勢の人に見てもらえるということは、
横山さんが役者として次のステップに進むためには必要なこと、なんじゃないかなぁと。
今はそういう風に考えています。

この仕事の評価如何によって、グローブ座や単独舞台仕事をたぐりよせる道が見えてくるかも知れない、という淡い期待もこめて。
焦らず、慌てず、一歩ずつ階段を昇って行ってもらいたいです。

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