日々雑記 07/20
今日は大阪松竹座で 『NINAGAWA 十二夜』 を観て参りました。
昨年末の関ジュコンに来た時、正面の電光掲示板で興行予定を見てからというもの
ずっと楽しみにしていたのです。チケット無事に取れてよかった~(笑)
先週末にはまだ張り出されていなかった8月興行のポスターも、
無事にお目見えしていました。デザイン等は松竹座のHPで見られるものと一緒です。
あらすじはシェイクスピアの『十二夜』そのままですが、創り手の技が光ってます☆
私は残念ながら 『NINAGAWA マクベス』 のほうは観る機会を逃してしまったので;
比較することはできないのですが(第一、私のような者が比較するなどおこがましい)
『十二夜』の世界がこれほど歌舞伎の様式美にはまるとは!と驚きつつ感動しました。
冒頭で双子の兄妹が離ればなれになり、その後妹は故あって男装しているのですが、
男性が女性を演じるのが常の歌舞伎の中で、さらに男性を演じる女性を演じ…という
一見ややこしそうな状況を違和感なく観られるのも歌舞伎ならではかも知れません。
いたるところに鏡面を多用した舞台セットも 粋で美しく洗練されています。
鏡は安田くん主演舞台 『カゴツルベ』 のセットでも象徴的な使われ方をしていましたが
この舞台では奥行きを作り出すだけでなく、“真実を映し出す”ことと、
“自分の顔を鏡で見るように似ている”双子の兄妹の両方を象徴しているような気が…
劇中の小ネタにも使われてましたけど(笑)
キャラクターとしては市川亀次郎さん演じる腰元・麻阿(まあ)がいい味を出してました。
元々ああいう機知に富んでいて 気が強くて、清濁あわせのむ女性が好きなので(笑)
なんかもう見ててファンになりそうでしたわ。
臨機応変に本音と建て前を使い分けるところとか、凄味をきかせて仕返しする場面で
わかるわかる~と頷きながらおおいに笑わせていただいたのは私です(^^;
中村翫雀さんがパワフルに演じられる右大弁・安藤のおばかっぷりもすごいです(笑)
尾上菊五郎さんは二役なのですが、
自分を利口だと思っている愚か者と、愚か者のふりをした利口な道化師にして俯瞰者
という真逆の役を、いともさりげなく演じ分けておられたのがすごいと思いました。
何も知らずに観たら同一人物だと思わない方もいるんじゃないかしら、というくらい…
もちろん 主人公の兄妹を二役で演じる尾上菊之助さんの早変わりもお見事でした!
単に衣装や髪型を変えるだけでなく、声や話し方、仕草等も変えないといけないので
裏方さん共々すごく大変な役だろうと思うのですが(しかもそれが劇中何度もあるし)
早変わりもまた歌舞伎では見せ場によく用いられるせいか危な気なくこなされていて
それもまたすごいことだと…。
主人公の兄妹や想い人が 綺麗で凛々しく品行方正なヒーロー&ヒロインである一方、
人間味あふれる脇役たちが泣いたり 笑ったり ドタバタしたり…の緩急があることで
より振り幅広く楽しませてもらえる作品ですね。
お話自体も登場人物たちのすれ違いや思い違いが生む波乱が途中色々ありますが
最後はもつれた糸も誤解も無事にとけて ハッピーエンドになるコメディなので、
観たあとに後味の悪さや気まずさも残りませんし。
西野屋是是のお弁当と共に 『NINAGAWA 十二夜』 おいしく堪能いたしました(^-^)
観劇後、劇場の前に“8b DOLCE(エイトビードルチェ)”の出店?
が出来ていたので今日のおやつにブッセを購入。
限定でソフトクリームをサンドしたものもありますが、
今回はベーシックな生クリームをサンドしたものにしました。
生地がふんわり&しっとりしていてとっても食べやすい(^-^)
ふわふわクリームの控えめな加減も私にはちょうどよかったです。
今回は帰宅後にゆっくりいただこうと思って生クリームにしましたが
買ってすぐに食べるならつめた~いソフトクリームをサンドしたのもおいしそう…v
また来月行くことは決まっているので(笑)運が良ければその時にでも挑戦しようかな。
オーソレで紹介していたロールケーキや、バウムクーヘンもありましたよ♪
ブッセのうしろに写っているのは松竹座の御観覧券です。
この淡緑の格子模様のチケットを見るたび鮮やかによみがえるこれまでの日々もまた
これから見届けるであろう日々とおなじく 私にとっての宝物です。
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